重度なのか軽度なのか、そのあたりは医者ではないのでよくわからない。
身内にとって、認知症の重度か軽度かの診断より、
実際何ができる、何が理解できてる、のかが重要だったりする。
父は頭がよく、切れ者であった。
さすが社長、いや、元社長、だと思う。
ゴルフにもしょっちゅうでかけ、車も大きいセダンを運転していた。
大きい車は必要なくなったと言い、軽自動車に買換えた。
が、もうその時点で、免許証を返納してもよかったのかもしれない。
スーパーに一人で軽自動車で買い物に行き、スーパーの駐車場に車を止めた。
買い物を終えた父は、自分が乗ってきた車がなくなったと騒ぎたて、
警察を呼んだ。
しかし。
これは父の妄想というか。
実際は、軽自動車でスーパーに行ったのではなく、
歩いて行っていたようで、後日、別の場所から軽自動車が見つかった。
こんなことが続き、姉と私で説得し、免許返納をしてもらった。
別の日、私が運転し、父がよく知っている銀行へとでかけた。
「ここの信号ではなく、もう少しまっすぐ行ったところの信号で右折する方が、待ち時間少ない。」
「ここは飛び出しがおおい、しっかり停止しなさい。」
などなど、とても優れたナビゲーターだった。
認知症とはいえ、できることもあるんだよ。
Comentarios